高齢化が進む日本。
65歳以上がすでに日本の総人口の約30%以上とも言われています。
今、高齢化社会への対応や意識改革が日本では議論され始めています。
ところで、いわゆる年長者を表す言葉としてシニアもシルバー、そして高齢者、老人などいろいろな言葉があります。
いずれの言葉もその使用に当たっては、生物学的年齢はそう若くはない人を対象として用いる言葉ということは確かですが、その明確な位置づけ、年齢の定義などはあいまいではないでしょうか。
そこで今回は、シニアとシルバーの違いって?意外と知らないその違いとは?について紹介していきます。
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シニアとシルバーの違いって?意外と知らないその違いとは?
まず、シニアとシルバーの違いですが、本当に明確な定義がないでしょうか。
というのは、いったい何歳からシニア、シルバーと呼ぶかの明確な線引きは意外とあやふやだからです。
例えば東京ディズ二―ランドでは60歳以上からシニアパスポートが利用できますが、関西のユニバーサルではシニア料金はなく年齢に関しては使用する人や場所によって違いがあります。
しかし、シニアとシルバーの定義として全く基準がないかというとそうでもなく、世界保健機構(WHO)では高齢者を65歳以上と定義付けして、世界の人口調査においては老人の人口を65歳以上としています。
つまり65歳が一つの基準、呼び名の区切りにはなっています。
シニアとシルバーは法律での定義はある?
我が国の医療・福祉関係の法律でも、基本的に65歳以上が高齢者、つまりシニアと規定されています。
そしてさらに、65歳以上74歳が前期高齢者、75歳以上が後期高齢者となっています。
これらによると一応、定義づけをするならば、65歳以上を高齢者、つまり辞書的には年長者を意味するシニアと定義できると考えられます。
ただ、雇用関係の高年齢者安定法では55歳以上を高年齢者といい、45歳以上が中高年齢者となっており、今見直されつつありますが、定年の年齢にしてもこれまで一般的に60歳とされてきたのが、定年年齢を引き上げようと調整されているように法律によって高齢者、高年齢者等扱いが異なる曖昧な状態はあります。
シルバーとは?
さて、シルバーとは、もともと銀、銀色のことで、日本での使い方は例えばシルバーシートやシルバー産業のように、「高齢者の」の意味で使われています。
よってシルバーとは「シニアの」と同じ意味であるといえます。
明確な違いは、シルバーというか、シニアと呼ぶかの呼び名の違いだけした。
シニアとシルバーは何歳以上を指す?
ここに面白い調査があります。
過去30年にわたって首都圏の60~74歳の男女に対して行われたある企業の調査で、高齢者・シルバー・老人・お年寄り・シニアとは何歳だと思うか尋ねた質問の回答を若い順に並び変えたものが以下のとうりです。
①シニア
②シルバー
③高齢者
④お年寄り
⑤老人
高齢者・シルバー・老人・お年寄り・シニアとは何歳だと思うか尋ねた質問の回答を若い順に並び変えると、このようなの順番になったというものです。
ちなみに、この調査の結果ではシニアとシルバーは60代後半、高齢者とお年寄りは70代前半で老人は70代後半をイメージさせるようです。
お年寄りと老人が一番高齢の呼び方になってしまいました。
これからは、声を掛ける際や、文章で表現する時に気を付けなくてはいけません。
シニアとシルバーの違いまとめ
いかがでしたでしょうか。
気になる、シニアとシルバーの違いは・・結局基準がそれぞれ違うので、明確な定義の違いはありませんでした。
言葉の定義として、どちらも65歳から75歳までぐらいの年齢の方を対象とした言葉です。
今でこそシニア、シルバーと言っていますが、これから始まる高齢者社会になれば半数以上が75歳の高齢者となった時に、どんな呼び名になっているのでしょうか。
逆に・・65歳以下をひとくくりにして、ヤング世代、ヤングマンと呼ぶようになるかもしれませんね。
今回は、シニアとシルバーの違いって?意外と知らないその違いとは?について調べてみました。
日本語には類義語が多く、同じ意味をもつ言葉がたくさんあります。
シニア、シルバーという言葉もいい意味で同じ意味として、高齢者を区別する言葉ではなく、いたわりの気持ちで使用する言葉になって欲しいものです。
この情報があなたのお役に立てれば幸いです。
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