知り合いなどに手紙を送る際に、手紙の最初に季語を入れた挨拶を入れる方法は文章を書く上で重要な要素となっています。

そこで今回は、金木犀の季語はいつ?手紙、俳句で使える季語について紹介していきます。

また、その季節の季語をきちんと把握出来ているといった最低限のマナーを身につけるメリットもあるので、目上の方などに手紙を書く際には知識を持っておくことをおすすめします。

また、俳句を読む際も季語を入れることが基本であり重要になってきますよね。

金木犀の季語はいつ?手紙で使える季語

華やかな香りが特徴の金木犀(キンモクセイ)は秋の旬の草花に分類されるため、主に8/8の立秋から~11/7の立冬の間まで使用することが出来る季語となっています。

秋口になると金木犀を植えている庭から風にのって香りが運ばれてくる、といった文章を手紙に添えるだけでも、移ろいゆく季節の流れをふと肌で感じると、毎日の暮らしに彩りが生まれる魅力が加わります。

 

もちろん、相手に手紙を書く場合、季語の話を長々とする必要は一切ありません。

季語は手紙の中で、最低限1行でいいので季節をあらわすフレーズを添えるようにすると、相手との心の距離が縮まる効果があります。

更に手紙を元に季語でお互いが同じ季節を感じることで、遠く離れて生活している方同士でも共感を感じやすくなるメリットが得られます。

 

また季語を取り入れた文章は、手紙の冒頭などに入れるのが一般的だと言われています。

しかし、基本は文章の中で入れる場所というのは明確に決まってはいないため、冒頭でも文章の締めとして利用すると文章が綺麗にまとまるので、最後に入れるようにしているという方も少なくありません。

手紙は挨拶なので、形というよりは中身が大切なので季語の位置は特に重要ではなく、季語を入れて相手を想う文章を丁寧に書くことに集中すべきです。

 

手紙ではなくメールにこそ季語を・・

また、紙やはがきといった直接手書きをする必要がある手紙に季語を入れるといったイメージをお持ちの方も多いのですが、近年では手軽に使用することが出来るようになったメールでも金木犀などの季語を取り入れる方法が注目されています。

特にメールでは紙の色合いや季節に合わせた柄が一切利用できないため、どうしてもシンプルで無機質な印象になりがちです。

 

そこで、メールの文章の中に金木犀などの季語を上手く取り入れる事によって、シンプルなメールの中に季節感を手軽にプラスすることが出来るようになるメリットがあります。

また、手紙ではなく、メールこそ相手にタイムラグなくすぐに文章を送信できるので、メールを送る側と受け取る側の季節、時間の共有を表す上で季語の一文は重要になります。

 

 

金木犀の季語入り俳句

ここでは参考までに金木犀を季語として読まれた俳句、創作俳句を参考に挙げておきます。

どの句も金木犀の季語を晩秋を感じさせられる句です。

 

1、木犀の昼は醒めたる香炉かな 嵐雪 「夢の名残」

2、木犀にかしらいたむやたたみさし 大江丸 「はいかい袋」

3、木犀の香に染む雨の鴉かな 泉鏡花 「鏡花全集」

4、木犀に土は色濃うして膨らめる原月舟 「月舟全集」

5、木犀や屋根にひろげしよき衾 石橋秀野 「桜濃く」

6、天つつぬけに木犀と豚にほふ 飯田龍太 「百戸の谿」

7、金木犀 香りさそいし 君のこと 

8、金木犀 空見る心 よび醒ます

 

金木犀の季語はいつ?手紙、俳句で使える季語まとめ


いかがでしたでしょうか。

今回は、金木犀の季語はいつ?手紙、俳句で使える季語について紹介してきました。

まとめると・・・

・金木犀(キンモクセイ)の季語は8/8の立秋から~11/7の立冬の間まで使える。

・季語は手紙だけではなく、メールでも使うことができる。

・金木犀は、【木犀の昼は醒めたる香炉かな 嵐雪 「夢の名残」】など俳句にも季語とともに多様される。

 

金木犀は香りの印象が強いので、文章に少し季節感ももちろんですが、いい香りのイメージも届けられますよね。

また、黄色花の色が情景に明るい色を付けてくれるイメージあります。

 

金木犀は紅葉の赤、黄色とは違う黄色と緑の情景を思い起こさせてくれます。

金木犀は香り、色、そして季節の移ろいといろいろな意味で手紙やメール、俳句で比較的使いやすい季語です。

 

この情報があなたのお役に立てれば幸いです。

 

気になる、金木犀の別名ってある?日本、中国、英語では・・・記事はこちら

 

最後に金木犀の関連アイテムを2つ紹介しておきます。

 

●金木犀の中国茶

 

●金木犀のお茶